喜雨

まあまあ本を読むほうやと思う。
語彙力もそこそこあると思う。
でもなんかいいかげんながよねー。
雰囲気で読みようがやろうねえ。
なんとなくで。
喜雨って言葉がええな。
とかそういうイメージで。

がたろうさんとかキリンさんとか
歌いながら感極まって泣いたりする。
汗か涙か分からんようなヤツ。
すっごい気持ち良さそうでなんかかわいいし、
それがうちはすっごい羨ましくて、
いつかぜったい泣きたいと思いよったがやけど
この間清水で歌ったとき
泣いた。
頭がボーとしてそれと同時にスーと冷静になった。
ああこういう感じかと。

その日他の出演者になぜかうちは尖っていて、
着いた瞬間から帰りたくなっちょったがやけど
うちのライブが一番良かったという自己満足が
(まだ始まってもいないのに...)
なんとかその場に踏みとどまらせて、
やけんこそ歌うた後はもっと帰りたくなっちょったがやけど
なんとか自分を言い聞かせて
そんなんやけんさらに尖って、
さぞかし話しかけにくいオーラを出していたことだろう、
とにかくひどかった。
ときどきそんな風になる時がある。
心を閉ざしているとき。
そんなときは自分への評価にびくびくした怯えと
なぜかちょっとした優越感がある。
そんなときはいいライブができたりする。
気持ちがどっか穴蔵みたいなところに埋まってしまうのだ。
それで自分が誰かも分からなくなる。
それで泣いた。
こんな尖ってたのに基本いつもにこにこしてしまうこの癖のお陰で
みんなはすごく優しかった。
尖っててもどうしても不機嫌な風になれない。
人に良く思われたいという作用が働いてしまうらしい。
だから余計にちぐはぐなことになって、
態度は無愛想なのに口では「楽しいね♪」とごまかしてしまう。
もしくは頭では恐怖と優越感でいっぱいなのに
にこにこといかにも害のなさそうな顔をしてしまう。
このせいで何回も失敗したことがある。
気持ちを伝える前にシャットアウトしてしまうのだ。
もっと素直になりたいと思う。
心からそう思う。
それがたぶん泣きながら歌ったその瞬間だったんじゃないかな。




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プロフィール

志和 樹果(Mikika Shiwa)

Author:志和 樹果(Mikika Shiwa)
1992年へその緒を首に巻いて死にかけながら生まれ落ちる。高知県足摺半島で育ち、音楽と芸術に没頭、中学卒業と同時に旅人になる。ギターとハーモニカを持ってライブを重ね、16歳で自主制作1stアルバム「こもど」を作って売り歩く。18歳のときドイツに渡り、路上で歌いながら1年ちょっと、世界23ヶ国の旅をする。その後ユウタと出会い、バンド the Old Wooden Band や録音を始める。22歳になって、Great Spirit と名付けたバンドで突然ドラムを担当することになり、メンバー4人のみでアメリカブルースの道を辿るツアーを決行し、その珍道中を収めた「日常と長い夜~Everyday and Hard Night~」というロードムービーを制作。現在は高知県西部の古民家で録音スタジオ「二十億光年スタジオ」を作り、録音やバンド活動をしながら、まだまだ旅の途中。
The Old Wooden Band 動画 ↑ここをクリックするとyoutubeに飛びます。

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