サイケな似顔絵w

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今年の4月ぐらい?スペイン、バルセロナの路上で歌っていたところ、ゴロゴロにキャンパスをさげて、いかにも路上絵描き風のおばあちゃんが、にっこり私を見て通り過ぎて行った。その次の日、ギターも持たずに街をうろうろしていたところ、そのおばあちゃんが公園に自分の絵を並べている。右に置いたり左に置いたり布を敷いてみたり立て掛けてみたり首をひねって一生懸命考えている。はたから見ればたいした違いはないのだけれど、きっとものすごいこだわった美的感覚があるのだと思う。自分の絵を大切そうに何度も眺めて、クレヨンで色を足したり、なでたり、赤ちゃんのようにかわいがっている。そんな姿を見ているだけで気持ちが落ち着いて嬉しくなった。私がずっと眺めているので、並べるのに夢中だったおばあちゃんも気がついて、にっこりほほえみ、スペイン語で何か話しかけてきた。私は日本語と英語しか話せないし、おばあちゃんはスペイン語しか話せない。それなのになぜか言葉は通じて、「昨日道で歌ってたね。」って覚えてててくれたのも分かったし、「とてもいい歌だった。お礼に絵を一枚描かせて。」って言ってるのもなぜか分かった。クレヨンで色を重ねるおばあちゃんはとても楽しそうでにこにこしている。おばあちゃんの風貌は「天空の城のラピュタ」の海賊のおばちゃんみたいな感じ。始めて路上で出逢う人誰にでも気を許すワケではないけど、私を騙そうとしているかどうかは顔やしゃべり口調でだいたい分かるものだ。おばあちゃんはどう見ても純粋に絵が好きそうだった。何時間だろうたぶん2、3時間絵を眺めながら、通じない言葉で会話をしていた。その後、寒くなって来て、「コーヒーでも飲む?」ってきいたら「カフェオレがいい」と言うので近くのカフェでカフェオレを飲んだ。そしてまた1時間ぐらい、おばあちゃんの身の上話?を聞いていた。なにしろ言葉が分からないのでたぶん身の上話だったと思うという具合だけど。(笑)最後はもうとても仲良くなった気になって何回もハグをして挨拶をして手を振った。今どき、仲良くなればメールや電話があるんだけど、このおばあちゃんは持ってなさそうだし、持ってたとしても言葉が分からないのでどうしようもない。こういう一度きりの出会いも旅っぽくていいかなと思ったけど、帰っていくおばあちゃんのさみしそうな背中を見ていると泣きそうになった。

そのおばあちゃんが描いてくれた絵が今日、部屋の片付けをしていたら出てきて、スキャンしたのでちょっこりブログに載せようと思ったら色々思い出して長くなってしまった。



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No title

いい絵やね! 私も似顔絵かきたくなったよ!ありがとう!

No title

あはは、まなちゃんのもすごそうやね!(笑)
プロフィール

志和 樹果(Mikika Shiwa)

Author:志和 樹果(Mikika Shiwa)
1992年へその緒を首に巻いて死にかけながら生まれ落ちる。高知県足摺半島で育ち、音楽と芸術に没頭、中学卒業と同時に旅人になる。ギターとハーモニカを持ってライブを重ね、16歳で自主制作1stアルバム「こもど」を作って売り歩く。18歳のときドイツに渡り、路上で歌いながら1年ちょっと、世界23ヶ国の旅をする。その後ユウタと出会い、バンド the Old Wooden Band や録音を始める。22歳になって、Great Spirit と名付けたバンドで突然ドラムを担当することになり、メンバー4人のみでアメリカブルースの道を辿るツアーを決行し、その珍道中を収めた「日常と長い夜~Everyday and Hard Night~」というロードムービーを制作。現在は高知県西部の古民家で録音スタジオ「二十億光年スタジオ」を作り、録音やバンド活動をしながら、まだまだ旅の途中。
The Old Wooden Band 動画 ↑ここをクリックするとyoutubeに飛びます。

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