ファザコン

あれからファザコンについて調べまくったんよ。
なかなか奥が深いね。
色んな人おってめっちゃ面白かった。
みんなお父さんの愛情が欲しいっていう切実な願いや。
でも今更、それに気づいたところで、
本当のお父さんに可愛がってもらえるわけでもないからね。
切ないですよ。代わり探さなきゃいけないんだもん。
うちとかの場合、
会えなかっただけで愛情は十分にくれてたんだけど、
会えなかったら死んでても同じだもんね。
うちお父さん大好きでエリマキトカゲの襟巻きのように
絡みついてたらしい。
写真もお父さんと写った写真が多い。
でも8か9歳の時に謎の出稼ぎ?に行っちゃって、
10歳なる前にお母さんに離婚されちゃった。
うちそのことで泣いたことないんよね。
寂しいとも、悲しいとも言ったことないし、
そのことについて意識したこともなかった。
あんなに大好きやったはずやのに。
今思えばおかしい。めっちゃおかしい。
妹は泣いたらしい。

お母さんが、「離婚したけど、ごめんな。」
みたいな事後報告的なことを言って、
「えっ、うん、」
いいよ、だったか、分かった、だったか、
そんなことしか言わなくて、
「でも新しいお父さんとかは作らんとってね」
って笑顔で言った記憶がある。
違うだろ!
言いたかったこと!それじゃないだろ!
って今思えば。つっこみたくなるけど。
あの頃と何にも変わってないから
よくその時の気持ちが分かる。
新しいお父さんとかほんとはどうでもよくて、
悲しんでるのを悟られないように、
どうでもいいことを言う。
泣きたいのを堪えるためにしゃべる。
いやんなるほど何にも変わってないな〜

それで何回も同じようなこと思ったり言ってたら
それが自分の本心かのようにすり替わっていって、
つまり、
「離婚しても、お父さんいなくてもなんともないね」
って言い聞かせてたってことになる。
よーーーーーく覚えてる。
同じくお父さんがいない友達に
「お父さんいなくても、なんともないよね。」
って何回も言ってた!
アホだなーーーーーー
マジでアホだなーーーーーー
強がりはよくないなーーーーーー


中学卒業して、15歳で家を出て旅して、
名古屋の街中で家出と勘違いされて補導されて、
未成年はこのまま返せんとか言われて、
当時、大阪に住んでたお父さんが、
朝一の新幹線で迎えに来てくれて、
.....お父さんお金なかったろうにな。

「迷惑かけてごめん」
って言うたら
「親には迷惑かけるもんや」
って頭ぽんってされて、
泣きそうになったけん、
また名古屋のうどんがどうとか、
どうでもいいこと言うたなあ。

ちっ
アホやなあ。
そこで泣いて抱きついとけばよかったんよ。
ほんまアホやなあ。


でもね、うちがいっっっっつも色んな人に言ってきた、
両親が離婚しても、
お母さんもいいパートナー見つけて幸せそうやし、
お父さんも可愛い奥さん見つけて幸せそうやし、
夫婦喧嘩は見なくてすむし、
うちもお母さんのパートナーのお陰で音楽するようになったし、
いいことばっかりよ、
っていうのは本当のことで、
うん、確かにそうなんやけど、
どうも、
10歳の時の、最後の旅行という名のアジア旅行以来、
お父さん、という扉は閉じられた。
らしい。
ぱたんっと。まるで最初から無かったかのように。
自分も家族も誰も傷つかないように。
本当に、会いたいと思ったこともなかったもんな。
それからは、年に一度とか二度とか、
会った時はよそよそしかったな〜
お父さん悲しんでたもんな〜
おいで、みたいな手広げられても
恥ずかしいだけで、逃げて。
ははは。


今なら抱きしめて欲しいです。



.......いや、やっぱり恥ずかしいのでいいです。

「親が離婚したらそりゃ悲しいよね?」
とか
「どんな気持ちだった?」
とかよく聞かれたけど、
まあいっつも
「二人が新しい道に進んでよかった」
みたいなこと答えててねえ、


.......寂しかったです。
はい。苦笑。
私はおととい突然、そのことに気づいたんです。
えっと23歳だから、なんと13年経って!!
はははは〜〜〜
そんなこともあるよね。


でも良かったわあ。気づけて。
ファザコンなんじゃないかって気はしてたんやけど、
おじさん大好きやったし、お父さんに似た芸人とか好きやったし、
お父さんみたいに髭チクチクするのとか好きやったし、etc.....
これでなんで気づかんかったんかねえ。(笑)


お父さんの代わり探しはもうやめにします!宣言。
死ぬほど甘えさせてくれる素晴らしいゆうたくんがいるので、
あ、今になって、すごいありがたい気がしてきた////


やったあやったあやったあ!

これでやっと一歩前に進める気がする〜!

プロフィール

志和 樹果(Mikika Shiwa)

Author:志和 樹果(Mikika Shiwa)
1992年へその緒を首に巻いて死にかけながら生まれ落ちる。高知県足摺半島で育ち、音楽と芸術に没頭、中学卒業と同時に旅人になる。ギターとハーモニカを持ってライブを重ね、16歳で自主制作1stアルバム「こもど」を作って売り歩く。18歳のときドイツに渡り、路上で歌いながら1年ちょっと、世界23ヶ国の旅をする。その後ユウタと出会い、バンド the Old Wooden Band や録音を始める。22歳になって、Great Spirit と名付けたバンドで突然ドラムを担当することになり、メンバー4人のみでアメリカブルースの道を辿るツアーを決行し、その珍道中を収めた「日常と長い夜~Everyday and Hard Night~」というロードムービーを制作。現在は高知県西部の古民家で録音スタジオ「二十億光年スタジオ」を作り、録音やバンド活動をしながら、まだまだ旅の途中。
The Old Wooden Band 動画 ↑ここをクリックするとyoutubeに飛びます。

最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
リンク
月別アーカイブ